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ここでは過去に数百件以上のリフォーム工事に携わり、数千円から1億円規模までいろんな物件に関わってきた代表の経験や考えを知に、今リフォームを計画されている方の一助になればという思いでコラムを執筆しています。
リフォームを考えている方もまだ検討段階にない方も引き出しの一つとしていただけるようにしてますので最後までご一読ください。
リフォームとは
想像した時に『劇的〇〇〇』を思い浮かべる方もいるかと思います。
そのリフォームにも、維持保全の為のリフォーム・グレードアップ主体のリフォーム等たくさんの形があります。
その中でも代表的なリフォーム工事について大切にした方がいいこと、ものを紹介していきます。
そもそも維持保全の為のリフォーム・グレードアップ主体のリフォームとは何かを先ずは簡単に説明します。
維持保全のリフォーム
汚れた外壁をきれいにしたり、白蟻対策で防蟻処理をしたり、バルコニー等の防水処理をしたり本来ある形を維持するための工事を指します。
その他にも経年劣化に伴う設備の入れ替えやクロスの貼り替え工事等、いろいろな工事があります。
グレードアップのリフォーム
読んで字のごとく最新商品を採用したり、生活を便利にしたり、家事動線を変更してみたりと生活基準を上げていく工事がその一つです。
具体的には・・・
・カーポートの設置工事
・居室の間仕切り工事
・間取り変更工事
等々です。
維持保全工事
その① クロスの張替え
クロスの張り替えは多くの家で将来的に必要になることの多い工事です。
ここで、クロスなんて張り替えるだけでしょうと思った方・・・しっかりと内容を把握しましょう。
ご興味のある方は下記に一般流通の多いビニールクロスの張り替えについてまとめましたのでご覧ください。
ビニールクロス張替え工程を簡単に紹介
クロスを張り替えるためには当然の事ながら、まず現状のクロスを剥がしていかないといけません。
通常クロスは石膏ボードに下地処理(パテ処理)をして施工されています。
そのクロスを剥がしていくわけなのですが、シール剥がしのように上手く剥がれるわけではなくクロスが残ってしまいます。
これは致し方ないことで極力綺麗に剥がしていく過程で起こる当然の事です。
剥がしていく際にはできるだけ細いカッターで表面クロスをめくっていきます。
もちろん施工前にはしっかりとした養生が必要で、クロスの貼り替えと言えど埃が発生しますので『ロールマスカー』『エコフルガード』といった養生材を用いて施工しない部分を保護していく必要があります。
新築時に行う下地処理と同様にパテで不陸を調整したり、『出隅(でずみ)』と言って壁の角の部分を新しいクロスが上手く貼れるよう丁寧に下地調整し作業していきます。
新築時もそうですが、この時石膏ボードを止めているビスの出が大きかったり、奥に入り込みすぎていると仕上がりに影響するためここで調整をしていきます。
ヘラを使いながらパテを平滑になるように仕上げていきます。
専用の機械を使用し、新規クロスの裏面に糊をつけていきます。
現場状況や施工範囲によっては工事前(前日等)に糊付けを済ませてから現場入りする事もあります。
お願いするリフォーム会社によりますが、施工範囲が多いと複数人体制で貼り替え工事を行うこともあるため一人は下地処理、もう一人はクロスの糊つけ等、役割分担して施工することも多いです。
クロスの向きや柄を確認しながら貼っていきます。
実際に貼る際にはクロスの継ぎ目を被せて施工し、後で処理していきます。
クロスと壁の間に空気が入るとせっかくの新しいクロスが浮いてきてしまうため注意が必要です。
ビニールクロス張替え工事の際の注意点
簡単に記載しましたが、このような工程を経てクロス貼り替え工事は行われます。
では実際に施主側としての注意点は何か。ポイントをピックアップします。
- 家具移動は施主側で
-
生活していると当然施工範囲に物がある状態がほとんどです。 簡単に動かせるものであればいいですが、大きな収納家具やデスク・場合によってはピアノなど部屋の中にはそう簡単には動かせないものがあったりします。
これ自体は施主様側で移動をしていく必要があります。
もちろんお手伝いや移動の協力をしてくれる会社もあると思いますが、費用がかかります。 ピアノともなれば専門業者にお願いをして移動をしてもらわないといけません。
ここで大事なのは『動かしながらやるのでそのままでいいですよ』というリフォーム会社。
費用を支払ってお願いするのであればいいですが、費用を支払うことなく無料でやってもらうことに対してはお勧めできません。
理由としては、無料で受けてもらっている以上何かあっても責任の所在も分かりにくくなります。 且つ、施工しながらになると汚れや埃により施工前の状態ではなくなることもあります。
施工する際はクロスの色柄だけに気を取られるのではなく、こういったところに気を付けてほしいです。 - クロスの仕様
-
貼り替えの際に一番気になるのは新規で貼るクロスの色や柄だと思います。
ここでも注意が必要なのはクロスの中には薄い仕様や下地を拾いやすい色柄があることです。
お勧めはリフォーム用のクロスになりますがバリュエーションが少なくなったり、気に入るものがなかったりします。
そういった場合に自分の好みだけで仕様を決めてしまうと仕上がりに影響が出るため、施工してもらうリフォーム会社に提案をもらうのが一番です。
リフォーム用のクロスをご存じない方はこちらを参照ください。 - クロスの貼り分け位置
クロスを選定する際にアクセントのクロスを壁一面だけに採用することもあると思います。新築時も同様ですが縦にストライプの柄のあるクロスや規則的な柄が並ぶクロスは注意が必要です。 壁一面に貼るだけならいいですが、折り下げ天井やニッチのある壁面等、綺麗な納まり・貼り方に見えない造りがある場合にはきちんとどこで貼り分けるかの打ち合わせが必要です。クロスの貼り替えだけならと思わず、リフォーム会社に積極的に相談をしてみましょう。
クロスの貼替といっても準備することはたくさんあります。
安いから依頼する・早くやってくれるから依頼するだけではなくきちんと事前準備をしてくれるところに依頼したいですよね。
その② 床材の貼り替え
床は生活する中で一番接触回数が多い場所で汚れが溜まりやすく、場所によっては劣化も早いです。
ここでは木質フローリングを貼り替える際の注意点とポイントを紹介します。
施工手順は床材によって変わるため割愛します。
気になる方は本記事最下部からのコメントや画面上部のお問合せをクリックしていただきご質問ください。
フローリングのみを剥がすことはできるのか
一部の仕様・工法を除き一般に出回っている木質フローリングは構造用合板と言われる板の上に接着して貼り付けられています。
フローリングの貼り替えというと表面に貼られているフローリングだけを剥がして新しいものに貼り替えると考えてしまいますが、仕上げのフローリングを剥がすと下地の合板まで一緒に剥がすことになります。(※築後年数や施工状況にもよります)
そのため、リフォーム会社に依頼する前段階で床材を自身で調べている中でフローリングの金額だけが頭に入っていると予算をオーバーすることが多々あります。
予算内に維持保全工事を行うために回避する方法としては『フローリングの重ね施工』があります。 既存のフローリングを解体せずに上から施工することで費用と施工期間を削減する工事です。
これだけ聞くとそんなやり方があるなら初めからそのやり方で計画すればいいのではと考えますが、こちらも注意点があります。
注意点としては以下2点があります。
- 既存のフローリングの状況によって仕上がりに影響が出る
-
当然ですが現状のフローリングの上から施工をするため、状態がいいことが前提です。
すでに不陸があったり、歪みがあると推奨はできません。
少し乱暴な言い方になりますが、化粧も下地が良くないと仕上がりに影響が出ますよね。
フローリングも同じで事前の段階でリフォーム会社にしっかりと確認をしてもらう事が大事です。
ドアのアンダーカット・掃き出し窓の見切りが必要
こちらは施工する範囲や現在の状況によって変わりますが、今のフローリングの上に新たにフローリングを貼るとなると床が嵩上げされることになるのでドアに干渉して該当する部分のドアが開かなくなったり、擦ったりすることになります。
その場合に行う施工としてはドアの下部を切って(アンダーカット)回避したりします。
但し、全ての建具がアンダーカットできるという訳ではないため重ねて注意は必要です。
また、掃き出しのサッシ部分は既存のフローリングと高さが同じになっているためここはアルミや木製の見切りが必要になります。
重ね施工する際にリフォーム用のフローリングというのがあります。なるべく薄い方が仕上がりが綺麗になりやすいので気になる方はこちらをご覧ください。
https://sumai.panasonic.jp/interior/floor/lineup/flooring.php?name=usui-ta - 床勝ち施工の建物
-
床勝ち施工とは簡単に説明すると各居室の壁を起こす前に床の下地施工をしている事を指します。 何か問題があるのかという事ですが、フローリングを捲る工事(貼り替え工事)を行う場合、床下地の上に壁が乗っかっている状態のため壁の工事が必要になります。
これには床と壁の際部分を切って施工していけばいいのではということも考えたりしますが、丁寧に施工してほしい、強度を落としたくないという考えがあれば避ける方がいいと思います。
私が推奨するのはこの場合、まずは先に紹介した床の重ね施工です。
皆さんの家はどのような造りになっていますか?確認してみてもいいかもしれません。
このように少し説明するだけでも注意点は出てきます。知っているのと知らないのとでは将来計画に大きな差が出てきますので是非参考にしてみてください。
その③ 外壁塗装・屋根塗装工事
建物の外壁を塗装で仕上げていたり、屋根仕上げ材にコロニアル等を採用しているお宅が対象となります。
目安として築後10年〜15年の間で1度目の施工が必要になると一般には言われますが、塗料のグレードによってメンテナンス時期も変わります。
今回は汚れてきたなという段階でどのように依頼するのがいいかと注意点を紹介します。
依頼先はどうすればいいのか
エリア・住んでいる地域にもよりますが、塗装業者はかなりの数存在します。 全国展開している会社もあれば、個人でメーカーからの仕事を受けつつ工事している職人もいます。
中には外壁の汚れが目立ってくるとお決まりの訪問が度々くることもあります。 『外壁の塗装いかがですか?』 『広告塔になっていただけたら今ならこの金額でやりますよ』 なんて言われている方の話は耳が痛くなるほど聞きました。
では、そういった訪問にきた会社もしくは個人にお願いすることはダメなのか?
決してそんなことはありません。
但し、ご自身の建物を理解する必要があります。
また、極一部で以下のような業者・職人が存在するのも事実です。
・工事中敷地内でタバコを吸う
・工事中に傷をつけても知らぬ顔
等々…
中でもベストなのは家を建てた会社にお願いする事が一番のおすすめです。
それでもデメリットとしてこんな事も考えられます。
・新築工事が揉めることなく良好な関係ができていることが前提だったりする
・費用が高い
・延長保証がチラつくので判断に迷う
もしこれらが解消できるのであれば、まずは建てた会社に話を聞いてみましょう。
理由としては
・建てた会社が一番建物の新築当時のことを把握しているため最良の施工を提案してもらえる可能性が高い
・新築時に独自の塗料を使用しており、メンテナンスでも採用が可能
・相手都合の時期ではなく、建物に合った本当に必要な時期での工事が明確
・他の施主様の事例が確認できる
等々
どのくらいの実績があるのかも大事なポイントです。
もしこれらの理由に合わない場合、紹介をしてもらうのも一つです。
間違っても突然訪問してきてその場で納得して工事をお願いすることだけは避けてください。
新築時の家づくり同様、いろんな側面でご検討ください。
塗料缶を確認する
実際に依頼先が決まったら、工事をお願いするにあたって色を決めていきますがスペックがどういったものか確認をすることがとても重要です。
屁理屈に聞こえるかもしれませんが、例えばフッ素系の塗料でいくと含有率はいくつかといったところです。
微量でもフッ素が入っていればフッ素系塗料と言えますし。
内容を確認する意味も込めて工事に使用した塗料の缶を見せてもらう、写真で記録に残してもらう等しておくといいです。
そういった報告や記録を迫ると嫌な顔をする業者もあるかもしれないですが、そもそも嫌な顔をするのであれば依頼するのをやめておくのも一つです。
現在の劣化状況やこれから塗る塗料の色もとても大事ですが、業者選定の際はこういった部分にも言及しましょう。
また、記録を残すと言う意味では次の10年〜15年後に前回どのような塗料を塗ったかの確認もできます。 これから工事を検討されている方や将来工事が必要な方は是非記録を残すようにしてください。
グレードアップ工事
その① カーポートの設置
私の周りではカーポートをつけているお宅が多いです。
よくある事例として、新築時には取り付けずに建物検査が終わってから工事することがあります。
理由としてあげられるものの一つとして建蔽率に算入されるため、検査前に設置してしまうと検査済証が下りなくなるというのがあります。
建築会社より『建物の引き渡しが終わって後からご自身で検討ください』と言われることもしばしば。
最近はそういった話も減ってはいるもののまだまだ多いのが印象です。
では、新築後すぐでなくても取り付けることはできないのかと言われるとそうでもありません。
これらの条件を満たしていれば設置できる可能性が高いです。
・カーポートを設置しても建蔽率は基準通り
・確認申請が通ること※一部例外あり
説明が遅れましたが、カーポートは多くの場合、建築基準法上の建築物になります。(柱・壁が土地に固定されていて屋根がある状態のものを指します) そのためほとんどの場合、確認申請が必要な要件に当てはまるので法律に則したものであることが求められます。
敷地内が法律遵守されている状況であればそんなにハードルは高くないですがきちんとした手続きは必要です。
ここ何年かは施工する会社側も厳しく判断することが多いのですが、依頼主がこのようなことが必要だと理解していないことも多々あります。
事実、確認申請を出さずに建蔽率を遵守していない建物は私の周りでも相当数あります。
ではこれらは全てお咎めなしなのかと言われるとそうでもありません。
建築基準法でいう集団規定に当たるため近隣住民や競合他社からの通報や行政職員の目にとまることがきっかけで指導が入り是正をしなければいけなくなります。
そうならないためにも新築契約時から計画に盛り込んでおき、新築時は予算がなくて設けることが出来なくても後から設置できる状態を想定しておくことをおすすめします。
また、当然建築物となると固定資産税も関係してくるので頭に入れておきましょう。
工事の際に注意しなければならないのはカーポート設置にあたっての柱の設置位置。
設置部分に各種ライフラインの配管が通っていると設置位置の見直しにになります。
新築時の図面があるのが一番いいですが、それも最終の図面との整合性があるものが最良です。
敷地内配管経路の設計図は工事着手前のものがあればいいと考えがちですが、変更していると意味がありません。
変更したものも反映された図面の確保を新築時から想定しておくと施工側にも共有しやすいです。
尚、新築した会社にてカーポートの設置を行う場合はなくても問題ない場合が多いです。
新築した会社で施工しない場合も敷地内の桝を確認すれば経路は大凡わかりますので大きな問題ではありません。
最終図面があると尚いいという話です。
これらを踏まえた上で計画検討すると思い通りのカーポートが設置できますので推奨します。是非この工程を覚えておいてください。
その② 居室等の間仕切り工事
居室の間仕切り工事は将来の家族構成の変化や小さな子供の成長に合わせて行うことが多いと思います。
・今は個室は必要ないけど将来必要になるであろう子供部屋
・リビングの一角に和室若しくは畳コーナーを設けたけど必要がなくなり、リビングに取り込みたい
いろんな形がありますが、今回は間仕切り工事の際に可能であればしておいてほしいことを紹介します。
また、新築時の計画にも言及してお伝えしいていきます。
新しく間仕切る部分の巾木
私が経験してきた中で多いのが間仕切り壁を新設するために必要になる巾木が既存のものと合わないということ。
何が合わないかというと
・間仕切り部分に新しく取り付ける巾木
・間仕切る壁以外に付いている巾木
この二つが同じ仕様ではないことがほとんどで、巾木のサイズ・デザインが違うため、つながる部分での統一感がなくなってしまうということです。
間仕切り壁を作る工事を新築後数年で実施するのであれば巾木自体も廃盤等にならず新築時と同じものが存在しているかもしれないですが、5〜10年後になるとなくなっていることもあります。
中にはロングセラー商品でずっと残り続けているものもありますが少ないです。
そこで、将来間仕切り壁を作ることを見越した計画を新築時にしているのであれば、新築時の余りの巾木を確保しておいてもらうのがいいと思います。
住宅建築において材料を数量ギリギリピッタリに発注する会社は少ないですし、少し余分に現場に納品していることがほとんどです。
まだ間に合う方は聞いてみてはいかがでしょうか。
万が一、余りがない場合でも巾木数本であれば費用もそんなに高くないです。
どちらにしても将来かかる費用であればできる限り見た目を重視したものを選択するのがいいと思います。
とはいえ、予算に余裕があるのであれば部屋全体の巾木を変えてしまえばいいと言う考えもあります。
合わせて是非ご検討ください。
電気配線工事
間仕切り壁を新設するにあたって、その壁に電気配線(主にコンセント)を設けたい場合、新築時からの計画をおすすめします。
理由としては、新設する間仕切り壁にコンセントを設けたい場合、建てた当初にその計画がない場合、間取りによっては配線の長さが足りず天井を一部壊しての工事が必要になるからです。
その空間全体を内装工事(クロスの貼替え等)するのであれば問題ないですが、単に間仕切り壁だけを作りたい場合は注意が必要です。
現状ある配線を移設するだけの場合、新設する間仕切り壁にも設置が可能になるかもしれないですが、それでも配線の長さが足りなくなる可能性があり、絶対可能ではありません。
新設する場合はもっとハードルが高く、新築時に何も計画していない場合に近くに配線がないと天井や壁を一部解体しての工事となります。
計画しておけば回避できるであろう工事なので今からでも間に合う方は是非見直してみてください。 こうやって費用は少しづつ上がっていくのです。
新築時はこのくらいでできると聞いていたけどなんてよく聞く話です。
物価の上昇や消費税増税という納得できる理由があればいいですが、それを超えての計画になると予算もオーバーしてしまいます。
リフォームだからと簡単に考えない方がいいです。
30年先の保証は気になるのに何故10年後のリフォームは気にならないのか。
ここでいう気になる、気にならないは新築時にきちんと計画するかしないかです。
もちろん将来どうなるか分からないことは置いておいて、分かっていることは少なくとも新築時から計画した方がいいです。
その③ 間取り変更工事
これがよくあるリフォーム工事の大切なことの最後になります。
間取りの変更となると新築後かなりの年数経過していてライフスタイルの変化によって計画するか、築浅の場合よほど強い希望がない限り、検討をしないと思います。
建て替えると膨大な費用がかかるのでリフォームをして生活の質を上げる。そんな時に考えるのがこの工事になりますが、ここでは現在リフォームを考えている方向けに気をつけていただきたいことを紹介します。
途中、新築住宅を検討中の方にも関係する内容がありますので家づくり知識の1つの引き出しとして是非参考にしてください。
仮住まい
計画する建物の間取り変更工事をする場合、仮住まいをどの程度考えていますか?
私は一つの基準として建物の半分以上(水廻り設備工事含)を工事していくなら仮住まいをおすすめします。
理由は
・建物の半分以上のスペースで工事を行うと居場所が少なくなり工事中の音や埃で想定以上に生活にストレスがかかる(精神的に)
・工期に時間がかかると同時に施工の手間も増えるため、費用も膨れる
大きくはこの二つです。
住みながらの工事を行うことも状況によって可能ですが、工事を2期に分けて行う必要があったり、計画によってはトイレが使えないなどいろんな負担は発生します。
そんな中、住みながら工事を行うメリットは施主様側も施工会社側もほとんどないため、費用はかかりますが仮住まいをすることをおすすめします。
では、仮住まい先をどうやって探すのか。 よく聞く賃貸住宅仲介会社(アパマンショップ・minimini・ニッショーなど)に物件紹介をお願いするのも一つでしょう。
しかしながらリフォーム工事の場合、短期間(内容によっては長期になる)で且つエリアも絞られるということでかなり狭い範囲での選択を迫られます。
こうして工夫次第で一つ一つハードルをクリアしていくことは可能です。 但し、知らなければハードルを超えていくのはかなり難しくなるでしょう。
これはリフォーム限ったことではないですが、新築検討中の方も一つの検討材料として活用ください。
資格よりも経験を重視
新築工事と違いリフォーム工事で大規模に間取り変更を伴う場合、どんなところに依頼すればいいのだろうかという悩みが先ずは出てきますが、施主側が希望する工事・要望と似たような工事を経験しているかを重要視してほしいです。
もちろん建築士資格や施工管理士資格等を持っている方や資格者在籍人数の多い会社に依頼するのも間違いではないです。
ですが、間取りの変更を伴うリフォーム工事の場合、規格型の知識よりも経験値がどれだけあるかで施工品質が左右されます。
何故か…
リフォーム工事の場合、解体後の状況をどれだけ多く想定できるかにかかっています。
解体してみて、これは想定外だということが少なくありません。
但し、一度経験をしていれば想定することができます。
なので、先ずは施工事例を見せてもらい自分達の計画している工事に合う事例はあるのか、で一つ判断してみましょう。(もちろんそれだけで依頼する会社を決めるのはナンセンスなので重要検討項目の一つとして計画してみてください)
お伝えしたいのは担当者は資格保持者だが経験が少ない=マイナスポイントではありません。
その場合でも会社に経験や実績があり、しっかりとその経験が共有されていれば問題はありません。
それでも、建築系の資格を保持しているのは信頼に値しますので併せて検討するといいパートナーに出会えると思います。
これは、私が周りで見てきたことの主観にはなりますが、資格がない人に依頼しても最高の家づくりができている人もいますので、家づくりは『人が大事』というのはリフォーム工事においても言えることかと思います。
何の業種も同じかと思いますが、資格を持っている人は学ぶことに対して一定の努力をされた証がある方だと思うのでそういった意味で信頼をするのが一番いいと感じます。
まとめ
今回ご紹介したのは、ほんの一部ですが実際によく遭遇するパターンが多いのでご覧いただいている皆さんにも該当することがあるかと思います。
先のことなので、新築時に計画していてもライフスタイルの変化でその計画自体が無駄になる可能性もありますがほんの少しの対策で大きく変わる部分もあります。
将来のこととなるといろんなものが変化していて状況も変わるかもしれないですが、計画が近い方は是非参考にしてみてください。
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Tfamilyではお客様一人一人の要望にお応えするために最善のご提案を心がけています。
是非お問い合わせください。
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